「エアロジェットLS」のロフト角は、9度と10.5度がラインナップ。


ゴルフ雑記帳のまさです。今回はコブラの2023年モデル、「エアロジェットドライバー」の試打評価です。


Q.先般の優勝にコブラのクラブはどのくらい貢献しましたか?

ファウラー 大きいですね。単純にバッグに入れているコブラのクラブの多さだけを考えても、貢献度は大きいと言えます。クラブ調整にもそんなに時間はかからなかった。今のモデル(AEROJET LS)にも大変助けてもらいましたしね。

【ファウラーのクラブセッティング】
エアロジェットLS
エアロジェットLS




プロ転向後、タイトリストと総合契約を結んだタイガーだったが、タイトリストにはタイガーが納得するクラブがまだなく、「Titleist」の文字の入ったキャッティバッグの中身はタイトリスト、ミズノ、クリーブランドなどが混在し、ドライバーはコブラの「キングコブラツアーメタル」だった。

エアロジェット ドライバーを筒康博が試打「明確にターゲットを絞ってきた

Q.飛距離は伸びたと思いますか?

ファウラー 正直なところ、いま出ているどのドライバーも飛距離に関してはもう限界値まで来てしまったと思っています。飛距離よりも、よりタイトにターゲットを狙えるか、ミスの幅が少ないかという面の強みが大きいですね。ヘッドスピードの数値を見ても、ここしばらくはほとんど極限値に達して大きな変化はないですけども(今使っている『エアロジェット LS』は)ショットの安定感、ミスした際の許容値が大きいことがありがたいですね。

プロの話だとエアロジェットは3モデルあり、LSは一番の低スピンモデルでハードヒッターにとってやさしい要素が詰まっているらしい。リッキー・ファウラーが使用して復活優勝をもたらしたモデルだとか。ヘッドをコントロールしやすく芯に当てやすい。そして、球が吹き上がることなく安心して振れるのでミスも減り、飛距離が大幅増加中。反面、「飛ぶけど勝負どころで曲げるカワイイやつが、飛んで曲がらない嫌なやつになった」と仲間からの評判は下降中。

なぜ、今季は輝きを取り戻せたのか? 米国でオデッセイ『VERSA JAILBIRD』パターの影響も報じられたが、それだけでないはず。昨年末にファウラーが替えて、巷で飛びが噂となっている『エアロジェットLS』にも理由があるはずと睨み、本人を直撃すると、コブラ愛に溢れた答えが帰ってきた。

今回は、復活したファウラーの一文字一句も無駄にせず、記者との一問一答形式で、ギア問答をお届けしたい。

人より飛ぶけど、勝負どころで曲がってOB。毎回、握りで負けてビールをおごるの繰り返し。やさしいドライバーは全部試したけど結果は変わらず。そんな時にホームコースの練習場で所属プロが、「やさしいというのは人それぞれ。コレを打ってみてください」と渡してくれたのがコブラのエアロジェットLS ドライバー。


2023年の密かな注目モデル、コブラ「エアロジェット ドライバー」の試打レポートをお届けします。

あとは、シャフト選びですね。

一般的には、先が動くシャフトはボールがつかまりやすいと言われています。

“一般的には”というのが良いね。全てに当てはまらないということですね!

そうです。重さ硬さも影響します。タイミングが取りやすくなるだけで変わることもあります。ドライバー用のシャフトが2000本近くあるのは、一般論では当てはまらないからです。ヘッドを見直すこともありますし、可変スリーブで調整することもできます。

新しいドライバーに買い替えることも選択肢だけど、今使ってる、欲しくて買ったドライバーを使えるようにすることもフィッティングスタジオの仕事だよね。

我々もゴルファーなんで、“このドライバー使いたい!”という気持ちよくわかりますから!

なるほどね。フィッティングスタジオというと、フィッティングしたい!というお客さんが多いと思いますが、今使っているドライバーの“スライス何とかしたい!”というお悩み相談でも良いんですよ。

そうなんですよね。我々はフィッティングしたいわけじゃないんです。皆さんの悩みを解決したいだけなんですよ!

悩みを解決する手段がフィッティング、というだけです!

そうなんです。ほんとに小さい悩みでもいいんです。

まあドライバーがスライスする!ってのは結構大きいけど…。

大小は問いませんので、ぜひ大蔵ゴルフスタジオへ。

フィッティングスタジオと言うのは、お悩み相談室なんです。

そうです。ご相談お待ちしています。

ギアに目ざとい人ならすでにチェック済みでしょうか!? コブラ「エアロジェット MAX ドライバー」の試打レビューをお届けします。

同社は「エアロジェット」ラインナップ全体で、エアロダイナミクスに『プログレッシブ(漸進的)アプローチ』と呼ぶものを採用している。「LS」モデル は、3モデルの中で最も空力特性に優れている。繰り返しになるが、「LS」はその効果を十分に享受できるヘッドスピードの速いゴルファー向けだ。

コブラ AEROJET ドライバー エアロジェット | ゴルフクラブ一覧

お借りしたスペックは、純正の「TOUR AD」のSフレックス、ロフトは10.5度。ヘッドスピード38m/sぐらいから試打をスタートします。飛んでいく球質は、ライナー性の中弾道。「エアロジェット」シリーズのスタンダードモデルで、ロフトが10.5度もあるということもあり、もう少し楽に上がってオートマチックに打てるかなと思っていたのですが……意外と手ごわい。

コブラ AEROJET ドライバー エアロジェットは飛距離と正確性を重視した設計。ジーパーズ通販で購入可能。

プロ転向からわずか10カ月、マスターズ初優勝から2カ月後の1997年6月、タイガーは世界ランク1位に登り詰め、絶対王者だったノーマンからその座を奪い取った。ノーマンからタイガーへ、主役交代のバトン的存在となったのが「キングコブラドライバー」だった。

コブラゴルフ AEROJET エアロジェット LS ドライバー

1977年7月10日生まれ、埼玉県出身。専大時代の1998年に「日本女子学生選手権」で優勝。・らとともにナショナルチームで海外大会に出場した。2002年のプロテスト合格後は、飛距離こそ出ないものの、ショートウッドを巧みに使う技巧派として、美しいスイングを武器にレギュラーツアーで人気を集めた。

【試打&評価】コブラ AEROJET(エアロジェット) ドライバー

コブラが開発した高度なエアロダイナミクスの技術は、その形状からもわかるように特に低スピンモデルの「エアロジェットLS」が最も空力に対応したモデルとなっており、高ヘッドスピードのゴルファーにより効果が発揮される。

原英莉花プロ使用 コブラ 2023 50周年記念モデル エアロジェットLS 入荷と同時に残り1本 (

一般的にドライバーのような大きく平らな表面的な形状は、「エアロダイナミクス効果」を期待しにくいのだが「エアロジェット」ドライバーのヘッド形状、特に「LS」の形状は“飛行機の翼”の機能に似ているという。勿論、ゴルフに適応できる範囲での話だが。

【試打&評価】コブラ AEROJET(エアロジェット) フェアウェイウッド

Q.なぜL S(ロースピン)のモデルを選んでいるのですか?

ファウラー 自分のスイングは昔からスピン量が多い傾向にあるので、ロースピンにしているんです。L Sを使用することで求めているようなスピン量を効率的に得ることができました。

Q.コブラとの関係は長くなっていますが、これまでにメーカー側にリクエストしたこと、今後のクラブにリクエストしていることなどありますか?

ファウラー 自分がいつもお願いしていることは、クラブの形(構えた時の見た目)です。それと打感。いい音がして、打感が良いこと。

未使用 COBRA(コブラ) AEROJET エアロジェット Driver ゴルフ ドライバー 2023年 カバー レンチ ..

―どのような人向き?
「メインのコンセプトとして、海外のPGA選手やドラコン選手らが、より飛ばせることをコンセプトにしているので、一般アマチュアにもある程度のHSは求められると思います。基本的な対象ターゲットは、HS43m/s以上でしょう。弾道が高すぎてボールが吹け上がったり、スピン量が多く出てしまって前に飛ばない人向け。前作まで『―LS』がそういった層へのアプローチとして役割を果たしていましたが、今作はスタンダードモデルも比較的に飛距離重視型のプレーヤー向けにシフトチェンジしている気がします」

【コブラ2023年モデル】 『エアロジェット(ドライバー ..

シニアツアーきっての飛ばし屋として知られ、通算3勝を挙げている柳沢伸祐も『エアロジェット LS』(10.5度)を購入して使っている。ソールのフェース寄りとトウ側に鉛を貼っているのは、叩いても球の吹き上がりや引っかかりをより抑えるためだろうか。

「4月に行われた『ノジマシニア』で、飛んでる細川和彦のドライバーを借りて打ってみたんです。それがスゴい飛んだんですよ。それから試合後にゴルフショップへ行って、すぐに買ってしまいました。ボクたちプロはメーカーさんからクラブを支給されていますが、買ってしまった。プロになって初めて買ったクラブです(笑)

また、クラブ契約の都合上、選手の名前は出せないが『エアロジェット』(9度/スリーブを回して+1度)をこっそりバッグに忍ばせて「最近のお気に入りはコブラ。飛びますね」と話すベテランプロもいた。

クラブをビュンビュン振り回して300㍎を飛ばすPGAツアーや男子ツアーのプレーヤーは、フィジカルもヘッドスピードもアマチュアとはかけ離れている。それよりもシニアプロのクラブ選びが、我々アマチュアにとってホントの意味で参考になるかもしれない。